シナワ・インディアンは、アリゾナの中央部や北部で独自の文化を築いた古代インディアン。同じ古代インディアンのアナサジ族やホホカム族との交流が盛んで、最終的には彼等と同化し、考古学の記録から姿を消してしまった。
シナワとは、スペイン語で「水が無い」という意味。しかし、彼等の生活は、豊富な水を使った農業が盛んだったことがわかっている。最も初期のものは、西暦675年頃のシナワの遺跡だ。この時代は、アリゾナ北部の森林地帯に竪穴(たてあな)住居を作って生活をしていた。狩猟と簡単な農業を営み、後に人口が増えると活動範囲が広がり、900年頃には近隣の種族との物々交換が行われた。灌漑技術などを南部のホホカム族から学び、文化を作り上げていった。 |
1064年になると、フラッグスタッフの北東部で激しい火山活動が始まる。噴火はその後200年もの間続き、広範囲にわたって火山灰と溶岩が広がる。この環境変化は、シナワ族に多大な影響を与える。高山に住んでいたシナワの移動が始まった。彼等はもっと標高の低い場所に移住したのだ。その理由は学説によってまちまちだ。
学説1. 火山活動による火山灰と溶岩で覆われた土地は肥沃になり、農業にもってこいだったから。
学説2. 1064年以後、フラッグスタッフ一帯の雨量が増加した。そこで、高山に居たシナワが山を下りてきた。
いずれにせよ、11世紀から13世紀の中旬までシナワ族は、フラッグスタッフ、セドナなどに散在し、数多くのクリフ・ドウェリングを作って定住した。
こうして文化を築いたシナワ族だが、1225年頃すべてを捨てて突然姿を消してしまう。アリゾナ/ニューメキシコの古代インディアンに共通する謎だ。
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