ジェームズ・ダグラス (James S. Douglas)
ジェームズ・ダグラスは、銅産企業の大手、フェルプスドッジ社で名を馳せた採掘技師の息子で、アリゾナ各地の鉱山を渡り歩いて仕事を手がけてきた。
1900年、ダグラスはジェロームに来て、クレオパトラ山の一部が割れ、約1マイル半も下にずれ落ちていることに気づいた。彼はその断層を研究した。その結果、この断層は約5千万年前の前カンブレ紀のものであることが確認された。断層の上層部は表面に出ているので発掘作業をするとすれば簡単だ。しかし、下層部に鉱石が存在し、その鉱石の上に溶岩と石灰石が600フィートも重なり合っており、鉱石までたどり着くのは困難だ。
ダグラスは持って生まれた頑固な性格と仕事への執念で、巨大な溶岩を掘り続け、ついに鉱脈までたどり着くことができた。彼を周囲の人々は、「ローハイド・ジミー」とあだ名で呼んだ。「ローハイド」とはもちろん映画の名前ではなく、牛の生皮製のむちのことで、カウボーイはこのむちで馬を駆って西部開拓をした。要するに荒々しも夢中で働くダグラスへの尊敬の表現であった。彼の開いた鉱山はリトル・デイジーと呼ばれた。
|